徳島県阿波市

山沿いの県道を走れば、吉野川流域に気持ちよく広がったゆたかな平野のなかに、阿波のまちなみを遠くまで見通すことができます。

徳島県阿波市。「関西の台所」と呼ばれ、レタスやなす、いちごやぶどうなど、一年を通して野菜や果実の生産が盛んな農業のまち。地元の産直を訪れてみれば、食料自給率136%を誇る阿波の農産物の多様さに驚かされます。

そのためか食に対する意識も高く、阿波市には「キッズ野菜ソムリエ」の資格を持つこどもたちが約300名もいるそう。東日本大震災以降、豊かな食と子育てしやすい環境のため、このまちには多くの家族連れが移住してきたといいます。

おばちゃんのまち・阿波

阿波市は「おばちゃん」のまちやねん、と教えてくれたのは、どこでも移住の阿波市コーディネーターを務める、阿波市移住交流支援センター・濱 佐知さんと、TTA+A 高橋利明建築設計事務所代表で雑貨店店主・高橋 利明さん。二人とも、大阪からの移住者です。

(高橋)農業のまちやのに、おばちゃんが先にでてくるまちやねん。ほしいと思ったら、文句を言う前に自分でやってまうし、すぐ始めてまうおばちゃんが多い(笑)。ほんで、おばちゃんネットワークがめちゃすごくていい意味で家族的。上の世代がやってたら、下の世代もやらなあかんやーんってなるから、良い循環やと思う。

徳島は女性の起業率1位のまち。地元では昔から「阿波女に讃岐男」という言葉があるそうで、これは「性格が穏やかな讃岐男、働き者の阿波女」を示すのだとか。

例えば三木農園・三木さんは、自分の好きなことをビジネスにつなげていっているおばちゃん。最近新しく生まれた「米ぬかふりかけ」は、孫に本当に健康に良いふりかけを送ってあげたい、との思いから生まれたプロダクトなんだそうです。

(濱)三木さんは、実家が旅館をしてたから、料理がめっちゃ上手。100人BBQを開催したときも、手が痛いって言いながら100人分のおにぎりと郷土料理のそば米汁を作ってくれたんです。

そんなエピソードからも、阿波女の気質が伺えます。

(濱)阿波市には阿波市移住定住サポーター「あわサポ」って制度あって、地元のおばちゃんたちが進んで移住者の相談にのってくれるんです。
(高橋)そうそう!でも、みんな年齢層関係なしに、ほどよい距離感をもってフランクに接してくれるし、過度な干渉はないけど、いいお節介があるまちやわ。

その程よい距離感が良いところ、と高橋さんは笑います。

三木武夫の生家横、「土成の家」

どこでも移住の舞台になるのは、阿波市の移住おためし物件「土成(どなり)の家」。土成の家は、1~31日までのショートステイ。最大8名で物件をシェアすることになります。

この施設は、時にはイベントスペースとしても利用されており、移住者と阿波市の方が交流できる場としても機能してくれそうです。リビングの大きな机は、阿波のおばちゃんがDIYで作ったお手製のものです。晴れた日には気持ちよく陽射しが差し込み、会話が弾みそう。

素材あふれるまちへ。

農業とおばあちゃんのまち、阿波。しかし、こうした素材もあり、行動できる人もたくさんいながら、なかなか外にその認知が広がっていかないのが阿波市の現状です。高橋さんは、阿波市にはこれから「徳島の食材を活かして調理できる人」や「ものの本質を捉えるデザイナー」が必要だといいます。

おばちゃん一人ひとりがそれだけやっているってことは、それだけやらなあかん事があるってことやねん。素材は沢山ある。でも農家は農作業で精一杯。農家以外の目線を持った人が、次の経済とか、次のコミュニティとかをつくっていかないとあかんよね、このまちは。

野菜も果実も、行動する人もたくさんいる。その両方の素材をうまく調理できれば、阿波市はまるで白いキャンバスのように、途方もない可能性を秘めたまちになるのかもしれません。

移住に関する要項

実施主体 阿波市移住交流支援センター(阿波市観光協会内)
年齢等の制限 なし
体験移住の条件 アンケートへのご回答をお願いします。
体験移住日数の制限 1日〜最大1ヶ月
移住の際、何日前までの連絡が必要か 1週間前までにご連絡ください。

居住環境

居住形態 シェアハウス
最大居住人数 8名
家具・備品の状況 冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、トースター、コーヒーメーカー、タオル類、シャンプー&リンス
設備 風呂×1、トイレ×3、キッチン×1
ネット環境
プライバシー 鍵のかからない個室あり
家具以外の費用負担 水道光熱費 1日300円
その他、留意事項 車必要、虫多め、近隣にコンビニ・スーパーあり

その他、空き家・仕事・人等紹介いたします。

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